男友達
ずっと

 翌日、会社に着くと、すぐに清水の席へ向かった。


 屋上に連れ出すと、ありのままを告げた。


 清水は少し悲しい顔を見せたけど、うつむいて


 「わかってました。僕が好きって言っても、桐島さんから言われたことなかっ

たですし。いいんです。楽しかったです。ありがとうございました。」


 と、顔を上げて、男らしく胸を張った。


 ありがとうを言いたいのはこっちのほうだ。たくさん楽しい思いをさせてもら

った。



 「ありがとう。清水はかっこいいよ。」


 本当にそう思った。


 「はい。知ってます。」


 いたずらっぽい笑顔で言った。





 
 
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