極上★獄女~fight1~



ステージに行くと真理亜以外の生徒はみなすでにそろっていた

真理亜はへそ丸だしの衣裳が恥ずかしかったが生徒たちの前では気丈に振る舞った


『遅れてしまってすいません。今回主演を務める西天智真理亜と申します。』
そういって真理亜がステージに上がると周りの生徒たちは『おぉーっ!』という歓声を上げた

それを静めるかのように演劇の講師が
『では、まず俳優たちの自己紹介を始めてください。』
と言った


真理亜のことは学校でも有名だし今自己紹介したばかりなので真理亜の隣の女子生徒から自己紹介を始めた



白いブラウスに短いスカートの衣裳をきた茶髪でスラッとしたショートカットの女の子が
『今回魔女っ子マリアの妹ミモルン役を務める秋田友美(あきたともみ)です』
と挨拶をした

次に小柄で瞳がくりくりした長めのツインテールのまるでアニメに出てきそうな可愛い女子生徒が
『今回魔女っ子マリアの友達件魔女アイリ役を務める早乙女愛莉(さおとめあいり)です。これでも三年生でぇーす』
と挨拶をする

次に…一番真理亜が共演したくない女ったらしの神谷!が挨拶をした
『今回王子神谷春役を務める神谷春です。』

その他もろもろの村人や通行人の紹介が終わり講師が挨拶をした

『皆様ご存知だとは思いますが私は演劇の顧問笹原瞳(ささはらひとみ)です。今回は魔女っ子マリアの演劇の講師をします。いきなりですが今から台本を配るので30分で全てのセリフを覚えてもらいます。』

生徒がその言葉にざわめくなか台本がてにわたる

魔女っ子マリアのストーリーはこのようなものだった

妹(秋田)と仲良く暮らしていたマリア(真理亜)

ある日、アイリン(愛莉)が魔法の練習中にマリアに魔法を誤ってかけてしまい魔法使いになってしまった

魔法使いの呪いを解くには王子のkissが必要なためマリアは北の国で呪いをかけられた神谷王子を助けにいく

だかそこには神谷王子の事を愛していたマリアの妹ミモルン(秋田友美)がマリアのいくてをはばむ

マリアは実の妹ミモルンを倒し王子と結ばれるのか…?


と、ここまでしか台本にかいてなかった

真理亜は講師の笹原にそれを質問すると笹原はあ、といい声を上げた


『皆にいい忘れてたがラストシーンは西天智真理亜さんの行動で決まることにしたからそこはアドリブでよろしくね★』
それを聞いた生徒たちは期待の眼差しで真理亜を見つめた

真理亜はなんだそれぇえ!!と混乱するなか今日の演劇練習は終了した


帰りに車で悟にそのことを相談すると笑って『澪が真理亜として出す答えか真理亜が澪として答えを出すか楽しみだな~』
とちゃかした


てか神谷とのkissシーンなんて…


と色々気が重くなる真理亜なのだった


< 27 / 28 >

この作品をシェア

pagetop