仕事上手(?)で恋愛下手(!)
何かしたかななんて考えながら
エレベーターを待っていると、
誰かに声を掛けられた。

「花菜。」

私の名前を呼び捨てにするのは
この病院で三人だけ。
奈南と千寿ちゃんと、
この人・・・。

「大和先生。」

エレベーターが開いて、
大和先生と私は同じエレベーターに
乗り込んだ。

「お疲れさまです。
先ほどはありがとうございました。」

っと頭を下げると、

「無事に家に帰せたようで
良かったね。」

っと言ってくれた。

しばらくの沈黙の後、思い出したように
大和先生が口を開いた。

「今度の金曜日の食事の約束
覚えてる?」
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