仕事上手(?)で恋愛下手(!)
二人ともいつの間にか
コーヒーは空になっていてた。
それは、私達が日常に戻る合図のようなものだった…。

帰りたくはなかったけど、心を決めるしかなかった。

「この二日間すごく楽しかった。
陽希君、本当にありがとう。」

私は椅子から立ち上がった。

これから特に予定なんてなかったけど
陽希君の車に乗って家に送ってもらうのは
心がシンドくて、悲鳴をあげそうだったから
ひとりで帰ることにした。

「実は病院に忘れ物しちゃって…。
ここからだったら病院に何とか歩いて
行けるから、ここで。」

無理やり作った笑顔がひきつっても
何とか、何とか笑い続けて
コートを着た。

「病院に寄って、送って行くよ。」

陽希君はそう言ってくれた。
いつもならもちろん嬉しい申し出だったけど
今日は違っていた。

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