仕事上手(?)で恋愛下手(!)
開いたドアから相川さんの3人のお子さんが柏木に案内されて
入ってきた。

「お前たち…。」

相川さん(夫)は3人のお子さんたちの顔を見た瞬間、
大粒の涙を溢した。

「私、お母さんが苦労してたの、小さい時からずっと見てた…。
知ってたのに、そんな姿を見たくなくて…。
家から早く出たくて、進学を理由に家を出たけど、
ずっと、ずっと後悔してた。」

3人の中で唯一の女の子はぼろぼろと泣き出していた。


「お父さん一緒に頑張ろう。」

3人のお子さんが相川さんを(夫)を取り囲んで肩を抱いた。

「相川さん。お子さんと奥さんがここまで言ってくれたんです。
これはあなたが変わる最期のチャンスかもしれませんよ。
今は、医療保険の範囲内でできる治療があります。
もちろん、私が信頼する専門医を紹介します。

頑張ってみましょう。」

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