仕事上手(？)で恋愛下手(！)

「ご家族間のことは私達には分かりませんが、
相川さんが今、私達に怒ったということは
奥さんと離婚したくないという感情が
爆発したということですよね?

そこまで強い想いがあるのならできるかもしれませんよ。
奥様は相川さんと離婚がしたくてこんな機会を設けた
わけではないんですから。

考えてもみて下さい。
本当に相川さんと離婚したかったら、
退院と同時にシェルターに入りますよね…。」

諭すように相川さん(夫)へ言った。

暫くの間、静寂下時間が流れた。

突然、カンファレンスルームのドアが開いた。

「父さん。
一緒に頑張ろう。オレ家に戻るから。

母さん。ごめん。気が付いてたのに、出て行って…。」