仕事上手(?)で恋愛下手(!)
私は目を反らして、
そこからは振り返らずに案内窓口へ
向かった。

そして、案内にいる由希ちゃんを
見つけて手を振った。

「ごめんね花菜ちゃん。
ちょっとこっち来てくれる。」

由希ちゃんは案内のカウンターの
中から出てきて、
椅子がたくさん置いてある待合室の方に
私を引っ張った。

そして、こっそり指さして

「あのお婆ちゃんなんだけど…。」

っと示す方向を見ると小柄な女性が
立っていた。
私は遠目からだったけどなんとなく
違和感を覚えた。

その違和感の正体はすぐに
分かることになった。
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