A false smiling face.

そんな時。

ある日、春と一緒にカラオケに行った。

「蒼海(ウミ)って、歌うまいよね。」

その一言が嬉しくて。

『もっとうまくなりたい』

って、そう思えたんだよ。


いつもそう。
春は、私が落ち込んでるときは話を聞いて、場合によっては相談にも乗ってくれる。

気が付けば私にとって春は、かけがえのない存在になっていた。

今でも変わらない。
嫌なことがあると互いにメールして、ストレス発散する。
場合によっては互いに相談にのり合い、電話越しで泣いたこともあったかなぁ。

多分、この関係はほかの誰でも切ることはできないだろう。

去年も、春と二人でカラオケに行ったときは

「蒼海って、曲流れて、サボってても、サビだけ歌うだけで点数高いじゃん。
ずるい。やっぱ蒼海は歌うまいね。…悔しい。」

と、まぁ、こんなことを言われました。
言われて嬉しくないはずないでしょ。
満面の笑でお返事しました(笑)

でも、最近になって急に声が出にくくなった。

お母さんに相談したら
「病気かもよー?」
って軽く言われました。

喉のガンかも。と言われて、ショック受けてる私はさておきって感じで台所へ向かう母。

そのとき、母さんは医師じゃないから『もう歌えない??意味わからん。』と、さほど重く受け止めていなかったから、そこまで気にすることなくいたから、今もカラオケが好きでいられるのかなぁと思ってみる。

もし、仮に。

私がガンだったとしよう。

今頃病院のベッドだろう。

健康な体で生まれてこれたことに感謝した。
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