同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「いつ、どこでだよ?」


「何日か前のお昼頃。近所の大きなマンションの前でよ?」


 そう言って陸の横顔を見たら、陸は“ああ、それか”という顔をした。


「ああ、結衣の事か……」


「へえー、三島結衣っていうんだ、彼女」


「ちょ、ちょっと待て。おまえ、なんで結衣の苗字を知ってるんだ?」


「なんでか教えてあげましょうか? 私は、結衣さんのご主人を知ってるからよ?」


「なんだって?」


 陸は、驚いた顔を私に向けた。


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