同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「私が担当なんですね?」


「そうよ」


「もしかして、“秋”つながりですか?」


「あ、ばれた?」


「ばればれですよー」


「めんご。じゃあ早々に原稿をもらって編集を始めてちょうだい。作家さんの連絡先はこれよ」


 編集長から手渡されたのは、一片の小さなメモだった。


「メールアドレス……、これだけですか?」


「そうなのよ。雑誌の編集者もそれしか知らないそうよ。連絡や原稿のやり取りは全てメールのみ。会った事も声を聞いた事もなく、どこに住んでるかも一切分からないそうよ」


「そうなんですか……」


 ま、原稿さえもらえれば、別にいいんだけどね。


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