同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「いいや、放っておけないね」


「どうしてですか?」


「どうしてかって? 決まってるじゃないか、君が気になるからさ」


「副社長……?」


「名前で呼んでくれないか?」


「そんな事、出来ません……」


「春さん、いや、春……」


「や、やめてください。私は不倫した、バカでふしだらな女なのよ?」


「それは言わなくていい」


「いいえ、言うわ。私は妻子のある人に、身も心も……ん……」


 ん……って、何? 何なの、この沈黙は?

 もしかして、えーっ!?


< 52 / 200 >

この作品をシェア

pagetop