ただ君を、愛してた。





「待って、優っ!!」




自分の意志とは関係なしに口走った。


私は、背中を押したはずの君を、呼び止めてしまった。



「優芽?」



教室をでようとした優が、戻ってくる。


ダメ。

優は、亜衣の。

亜衣は、優の。



今2人がどんな状況だって、私は入ってはいけない。


自分の気持ちは、この心の奥底に、沈めなきゃいけない。



ほら。

お願い、いつもの調子に戻って

笑え…私。










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