ただ君を、愛してた。





「そか。なら話し合ってみるしかないよ。亜衣が優をどう想ってるか、これからどうするのか、2人で解決しなきゃだよ」



涙を抑え


震えそうな声を抑え


亜衣への怒りを抑え


溢れ出しそうな君への想いを、必死に抑えた。




「やっぱそれしかないよなぁ…。ありがと優芽!」


「どーいたしましてっ。」



なるべく優の顔を見ないように、席を立ち上がった。


涙を我慢する顔なんか、見せらんない。



「じゃあ俺、亜衣と話してくる」


「うん。いってらー」



ニカッと笑う君を

止める資格なんかない。


背中を押してあげなきゃいけない

分かってるよ、痛いほど。













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