ブラウン管の中の彼女



「あっそうそう」


忘れてたっとママは最後に付け足す。


「あくまで撮影だから見てて恥ずかしくなるような熱烈なキスはしないでね?」


「ママ!!」「実香さん!!」


実早達はホホホと高笑いしていくママの背中に怒鳴った。


もう!!ママったら!!


むむっと扉を睨む。


こっちは緊張してるのに!!余計に気まずくなっちゃうじゃない…っ!!


「実早ちゃん」


低い声に緊張しながら首を動かす。


「頑張ろうね」


そう言う祐ちゃんの顔は青白かった。


< 246 / 280 >

この作品をシェア

pagetop