ブラウン管の中の彼女
「お願いです!!入れて下さい!!」
僕は警備員の人に取り押さえられていた。
「だから!!キチンとした手順を踏んで…」
何度言っても聞こうとしない僕に警備員さんも苛立っていた。
「そんなことしている暇はないんだっ!!」
実早ちゃんが呼んでるんだ――…。
今の僕は実早ちゃんの涙に突き動かされていた。
ホントはずっと抱きしめたかった…っ…。
「離して下さいっ!!」
身を捩っても羽交い締めされた体が解放されることはなかった。
この間は簡単に入れたじゃないか!!
「君ね―!!いい加減に…っ「あら?祐くんじゃない~♪」
警備員の言葉を遮るように甲高い声が聞こえた。