春待つ花のように
 今更、後悔しても遅いことはわかっているが、自分一人の責任でここまで大事にしてしまったことが今も自分の心を病んでいた。

「新しい計画を立てなおしましょう。ここまで来たのだから後は前に進むしかないですから」

 カインは笑顔で言ってくれる。

「問題はあのロイって男ですよね。何とかしないと…」

「あの男が俺に任せてくれないか? 責任をとりたい」

「そうやって自分を責めるのはゼクスの悪いところですよ。でも任せます。私も少し気になることがあるので、調べさせてください」

 ゼクスとカインは目を合わせると、互いに頷きあった。











「シーラが殺されたって聞いた?」

 レティアがカーテン越しにユズキに話しかける。彼女は今、夜着に着替えている。
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