さよなら青春日記
タイトル未編集
彼女が高校2年だった頃の春。


死にたがりの彼女が言った。




「ねぇ、私って青春してるのかな」



呟くように、小さな声で確かに彼女はそう言った。



それが僕に向けられていたのか
それともただの独り言だったのかは
わからない。



けれど僕は
「青春なんてしてるうちは気づかないものだよ。
だからその答えはまだわからない。」



そういって傷だらけの彼女の手を握った。
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