さよなら青春日記

日常

「朝だよ」




隣で眠る可愛らしい寝顔をもう少し見ていたいと思うがそろそろ時間が危ない。




痩せた体を引き寄せ額にキスをすると
彼女が目を覚ました。



「おはよう」



まだ眠そうな彼女は僕の腕に顔を埋めた。



「眠い。」



そういってまた眠ろうとする彼女に
もう一度キスをする。



「遅刻するよ」



そう言うと彼女は
少し唸りながら
目をこすり、上体を起こした。



「ご飯作っておくから
シャワー浴びておいで」



以前よりもまた痩せた彼女の体は
折れそうなほど細く、白かった。
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