さよなら青春日記
朝ご飯は昨日の晩ご飯の残り。
つまり僕のせいで食べられなかった
クリームシチューと焼いた食パンだ。




彼女にもう少し栄養を摂らせてあげたいのだが、
生憎彼女は食べたものは全てトイレに流してしまう。



彼女曰く、僕が作ったものは美味しいし、食べたいのだが、
食べるという行為自体が彼女にとっては
罪悪感を感じることらしい。



気を使って食べてくれているというのは
わかっているし、
吐いたあと必ず一言、彼女は「ごめんね」と僕に悲しそうに笑い、そして謝る。



無理して食べなくていいなんて言えずに
僕は彼女の背中を擦り続けている。



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