四季の詩-シ キ ノ ウ タ *゚-
「もう──…終わりにしましょう」
そう言って私は彼から離れ、笑う。
驚く彼の顔は一瞬で険しい顔付きに変わった。
「な──言っ……!」
口を開こうとする彼の口をとっさに手で覆う。
言いたいことはわかっている。
でも、行くと決めた。
行って終止符を打つと……決めたのだ。貴方であろうと止めることは出来ない。
これは私にしか出来ない運命──……。
目尻に溜まる雫を必死に堪え、私は言葉を紡ぎだす。