言ノ葉戯レ



「そうじゃないよ。…ただ、毎日来てるから、学校はどうしたのかと思っただけだ」




小紅は煙管を銜えて、息を吸うと紫煙を吐いた。




「あぁ、そう言う事ですか。……小紅さん、学校は今は夏休みですから大丈夫ですよ?」




小紅は、“あっ”と声を漏らした。




「そうだな。今頃の学校はどこも夏休みだったな」
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