先輩の妹


「何回も呼んだのに」

「…何だよ」

デコピンされたところをさすりながら俺の真下にいる椎を見下ろす。

こうして見ると意外と小さいんだなと頭のどこかで考えていると心なしかクラスメイトの視線が俺たちに向いていることに気づいた。

…ちょっと居づらい。

「何だよって何よ。たかが忘れてるかと思って来たの」

「大丈夫だよ。ギリギリ思い出したし…」

加賀が何か言いたげな顔をしているのが目に入る。


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