落ちこぼれの恋愛事情。

『彩夏ちゃん、今笑えてないじゃん?
だから笑いを届けたい!!』

『笑ってるじゃんか』

『ココロが笑えてないよ』


にっこりと千李は笑った。

清々しい笑み。


びくっ、と私は体を震わせた。


…コイツは……

流石、幼なじみと言うべきか。


『何年先になるか分かんないけど、
絶対にアイドルになる』


びっ、と千李は拳を空に突き上げた。

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