揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦

chapter18

2回目の神崎家への訪問は、まさかの彼のお母さんからの招待だった。


ただ、招待とは言っても歓迎されているのかは分からない。






高級ケーキをごちそうになった後。

これまた高級外車で来ていた彼のお母さんに乗せてもらい、マンションへと連れて来てもらった。


久しぶりの彼の家にドキドキしつつ。

お母さんの口から出るであろう、彼の本命の名前にもドキドキしていた。


「今日は、大翔は部活終わってそのまま英語の塾に行くから。まだ帰って来ないから大丈夫よ」


リビングにあったクリスタルの置時計に目をやると、5時を少し過ぎたところ。


英語の塾に通ってるんだ……。


初耳だった。

意外と私は大翔君の事を知らないんだ、って気付かされて。


彼の事、自分としては分かってるつもりだったんだけどな。


お父さんが亡くなってた事、チョコレートケーキが好きだって事、英語を習ってるんだって事。

知らなかった事が、どんどんと出てくる。


そして…私が本当に愛されてたわけじゃなかったんだって事も。
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