揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「んっ……」


漏らすまいと思っていても、私の口からヤラシイ声が漏れる。

ダメだって分かっているのに、私は先輩のペースに呑まれていた。


彼の舌が、大翔君を思い出させ。

まるで大翔君に抱かれているかのような、そんな錯覚に陥りそうになる。


「ひろ…とっ」


私が呼んだのは、紛れもなく大翔君だった。


だけど彼も…≪弘登≫だったんだ。


「いいよ、弘登で」


彼の舌は、そのまま私の首筋を辿っていき。

温かい湿った舌が、私の中の淫らな部分を呼び醒ましてくる。


「ひ…ろとっ」


ゾクゾクッとする快感に目を閉じて堪えながら、私は彼の名前を呼んでいた。


弘登先輩にされながらも、私の心と体は大翔君にされていると思っている。

愛しい5歳下の彼にされてるんだと……。


「名前…もっと呼んで?」


再び、耳元で聞こえる声。


私は言われるままに、名前を口にした。


「大翔っ」


一番近かったはずなのに、一番遠く感じてしまった彼の名前。

縋るように…その名前を口にした。
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