揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
そして翌日。

本当は、由佳とバッティングセンターに行くはすだった日。


彼女との大事なデートを断った俺は。

朝から…母親を抱いていた。



「あぁんっ…ひろとっ……」


恍惚そうな表情で、まどかさんが俺の名を呼ぶ。

だけど、俺が聞きたいのはこの声じゃない。


もっと可愛らしい。

何度抱いても、初めてかの様な反応を示す由佳の声。


何やってんだろうな?ホントに。


「もっとお願い……」


まどかさんの欲求を満たしながら。

どこか、冷めた目で見ている自分がいる。


相手が由佳だったら。


俺は、もっと満たされた気分になれて。

余裕が無くなるぐらい、夢中で彼女を求めたくなるのに。


相手がまどかさんだと、無駄に女を喜ばせるテクを覚えていくだけで。


いくら欲を吐き出したって。

自分の心が満たされる事は、決してない。
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