揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦

chapter8

「急にお願いして、本当にごめんなさいね」


沙希に連れられて来たのは、電車で2駅先にあるショッピングモールの1階にあるスタバ。

裏口から入り、まだ薄暗いモール内を店舗に向かって行く時は、なんだかちょっとドキドキしてしまった。


「いえっ。でも、私全然バイトした事ないんで、かえってご迷惑掛けてしまいそうなんですけど……」


店長さんは30代前半って感じの色白の美人さんで、すごく気さくな人だった。

制服姿が、ホント板についてるって感じで。


「フォローはちゃんとするから大丈夫よ。それに、安田さんのお墨付きだし、自信持って」


安田さんっていうのは、沙希の事。

お墨付きだなんて言われると、ハードル高いなぁ……。


「精一杯、頑張ります」


とりあえず、深々と頭を下げてみた。

自信は持てそうになかったけど、とりあえず迷惑だけはかけないように頑張らなきゃ。


「由佳、一通り仕事教えるから」


そして私は沙希の指導の元、今日の自分の仕事をざっと教えてもらった。


バイトって、やっぱり大変だぁ。


一通り仕事を教えてもらったものの、なんだか初めての事ばかりで不安だらけ。

お金をもらう事の大変さを、ちょっと分かった気がする。


沙希は1年の時からここでバイトしてるから、もうかなりのベテランで。

店長さんからの信頼も厚いみたいだし。


沙希の顔に泥を塗らないように、頑張らなきゃ。


そうこうしているうちに、いつの間にか開店時間の10分前になっていた。
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