HAPPY GO LUCKY!!
「だってこうでもしなきゃ、拓ちゃんはこないと思ったんだもん」

んだよ、それは。

俺は心の中で毒づくと、
「きゃっ!」

バシャッと、穂波の顔に海水をかけた。

「アホか、テメーは」

予備の着替えを持ってきたからよかったものの、なかったらどうするつもりだったのやら。

「もう、ひーどーいー!」

穂波が俺に向かって海水をかけ返してきた。

「どっちがだよ!」

心配して損したっつーの!

日が暮れるまで、俺は穂波と遊んだ。


「あー、疲れたー」

夕食も食べ終えると、穂波はバタッとベッドに倒れ込んだ。
< 118 / 267 >

この作品をシェア

pagetop