HAPPY GO LUCKY!!
マジで怖いんですけど!

俺、今から殺されるんじゃね!?

明日ないんじゃね!?

いや、今日自体ないかも知れない…。

「江口先生、お急ぎになられた方がいいと思いますよ?」

教頭先生が笑いながら言った。

「あ…そ、そうっすか…?」

永田先生に、チラリと視線を向けた。

うわっ、血の気がもうねーんですけど!

思わず廊下に目を向けた俺だが、そんなところに血が流れてもいなければ落ちてもいない。

「江口先生、わたしは大丈夫ですので…」

笑って言う永田先生だけど、笑顔は完全にひきつっている。

「あ…じゃ、じゃあ…」

俺は脱兎以上のスピードで、その場を去ったのだった。
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