HAPPY GO LUCKY!!
教頭先生に返す言葉が見当たらないと言うような感じである。

やれやれと、心の中で息を吐いた俺に、
「あ、江口先生」

教頭先生が思い出したと言うような顔をすると、ドアを指差した。

そこに視線を向けると、穂波の姿があった。

「お弁当を渡したいらしいですよ」

ポンと、教頭先生に肩をたたかれた。

俺はドアの方に足を向かわせた。

「はい、拓ちゃん」

「ん、ありがとう」

穂波の手から弁当箱を受け取った。
< 197 / 267 >

この作品をシェア

pagetop