HAPPY GO LUCKY!!
「穂波」

俺は穂波の名前を呼んだ。

「何?」

場所が場所だ、しかも時間も時間だ。

別に、変なことを言う訳じゃないけど。

「帰り」

そう言った俺に、
「帰り?」

穂波が首を傾げた。

「終わったら準備室にこい、一緒に帰ろうな」

あー、俺は今すっげーことを言ったわ。

照れている俺に気づいているのか気づいていないのか、
「わかった!」

穂波は笑顔でうなずくと、手を振りながらその場を去って行った。
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