HAPPY GO LUCKY!!
「江口先生の親戚の子ですから、江口先生は知ってますよね」

そう言った教頭先生に、
「ええ、はい…」

俺は曖昧に返事をして、曖昧に首を縦に振ってうなずいた。

夫婦でございますから、そりゃもう。

あまりの状況に、俺は唖然としていた。

何これ?

学校にも俺の安息と言うものはないの?

じゃあ、俺の安息の場所はどこに?

「制服はまだできていないそうだから、しばらくは私服通学だそうだ」

教頭先生が言った。

へえ、エリート進学女子校は私服通学だったんだ。

そう思っていたら、
「クラスは、江口先生が担任をする3年6組に」

教頭先生がとんでもない爆弾を落としてきた。
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