五人一首






少し時が経ったある日、私のところに優しそうな雰囲気の人達が来た。






私の目を見て、「初めまして」と笑うその人達は私を見つめて再び愛しそうに微笑んだ。




私は優しそうなその人達に引き取られ、いつの間にか私はその人達を「お父さん」「お母さん」と呼び、彼らは至極嬉しそうに「未晴」と私の名前を呼んだ。




それから、学校へ通うようになって、そこで初めて深麗と出会った。

私にとって初めての友達ができた。

初めて、人前の幸せを感じられた。








だからこそ





教室で見たどこか悲しげな背中が小さい頃の私に重なって

まるで『助けて』って必死に救いを求めているように見えた




見つけてくれるのを信じて『私はココに居るよ』って一生懸命叫んでるように




瞬間的に私は『助けたい』と、思った。


その姿がとても愛しく見えて『もう。大丈夫』って言ってあげたくて‥


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