スノードーム

あの鍋パーティーから一週間｡


私はお兄ちゃんからの言い付けどおり､今もヨシくんと登校しています｡

あ､もちろん下校も一緒にしてます｡


帰るとお兄ちゃんが家の前で待ってたりして､もうなんかお父さんみたいだなと思う今日この頃｡


そして私は人生初､先輩を避け続ける生活を送っています｡


というか何というか｡


故意的に避けているというより､いつもタイミングが悪い｡


私が先輩を見かけるとき､必ずと言っていいほど先輩の隣にはあの彼女がいるのだ｡




｢わざとかと思うよね｣


｢意外とわざとかもな｣




思わず呟いた言葉はヨシくんの率直すぎる一言でバッサリと切られた｡