スノードーム




「だめ。もうダメ。私は灰になる。さよならグッバイ我が友よ」


「早いよカンナちゃん!早い!まだ高校生だよ!」


「とりあえずまず落ち着けカンナ」




年末も押し迫る十二月の寒い寒い放課後の教室。


小さな暖房器具しか使えないこの教室で机にうなだれているのは、私綾人栞那(アヤト カンナ)でございます。高校二年生でございます。



そんな私、絶賛失恋なうです。


いや、むしろイングです。





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