ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
大好きなのに。

ヒロくん以外考えられないのに。

自分で自分がわからなかった。


「ごめん。無理にとかじゃないから」

「ヒロくん……わたし……」


そんなつもりじゃないのに。

うまく言えない。

好きなんだよ、ヒロくんに抱かれたいとちゃんと思っているんだよ。

なのに……なにかが邪魔している。


「ごめん、なさい……でもお願い、嫌いにならないで……」


自分が許せなくて涙がこぼれた。

一度も拒んだことなんてなかったのに。

初めてのときだって、ヒロくんにならと思って頑張ったんだもん。


「こんなことで嫌いになんてなるかよ。俺が焦りすぎてたんだ。今日の今日だもんな」


ヒロくんはそう言ってくれたけど24歳にもなって怖気づくなんて。

きっと、わたし、どうかしている。
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