ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
あっ、そっか。

わたし、図面を捜しながら急に気分が悪くなって……


「すみません。もう大丈夫です」


気持ち悪さはもうなかったので世良課長にそう言った。

でも世良課長はその言葉は一切無視らしく……


「病院に行こう」

「そんな! 平気ですから」

「児島! 今から俺は谷本さんを病院に連れて行くから。仕事の方は大丈夫か?」

「はい。俺の方は自分でなんとかなるんで」

「よし」


世良課長は児島さんに確認をとり大丈夫だと判断したようだった。すると、次の瞬間、わたしの身体に異変が。


「あの! 自分で歩けますからっ!」

「いいから。黙ってろよ」

「でも……」


恥ずかしいんですけど。

お姫様抱っこだなんて!

世良課長が着ていたスーツがバサッとわたしの上にかけられた。
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