ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
断らなきゃ。


「待って下さい。わたし……」


去ろうとする世良課長を追いかけて廊下でつかまえる。

だけど、わたしの声に振り向いた世良課長の肩越しに見えた人物に思わず言葉がつまってしまった。

ヒロくんに見られた……

そう思ってしまったわたしの心は醜かったと自分でも思う。


「どうした?」


世良課長はわたしの異変に気づいていない。

その隙にヒロくんは事務所の中に入って行った。

帰ってきたんだ。

ということは楓ちゃんとの約束はどうなったのだろう。


そう考えながら、わたしはヒロくんになにを求めているんだろうとわからなくなった。
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