砂のオベリスク~第七大陸紀行~

遥かなるミュシャの道







 しばらくの沈黙を置いて、極めて凶悪な上下波が地を走った。


それは渦の主を起点として、渦の主さえも巻き込み、またたくまに波紋状に拡がった。


そしてその力が及ぶ範囲のものすべてが、私も含めて、ざらざらと落ちていく。




直前、私の相棒は、桃色の煙がキノコのような形で天に伸びる様を写していた。
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