砂のオベリスク~第七大陸紀行~




柱が成長を止める。私は、エンが力尽きたことを知らせるものだと思った。



「いい。どんなことがあっても私を離さないでね。今度迷えば、砂漠をさ迷う程度じゃすまないから」

「この状況じゃ動けないよ。君こそ、俺の荷物を落とさないでくれるかい。きっと、あの世でも必要になる道具ばかりだから」




 岩壁にぶつかりながら勢いよく駆け登ってきた海に、エンと私は為す術も無くのまれてしまった。
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