男のなかのオトコ
「おまえら~席つけ~」
先生の呼びかけでみんなが席についていく。
「なんだ~河南と浜野は休みか~?」
「多分もう少ししたら来ると思いまぁす」
「なんだ~五十嵐、あいつから体調でも悪いのか?」
「眠たいだけですよ~」
「たくっしょーがねーなぁ、まぁいっか~」
な、なんてゆるい先生なんだ!なんだか何しても許されそうだな。
「あ~、おまえら~、明後日に親睦を深めるための旅行が行われまぁす。よかったなぁおまえら~(笑)班とか決めとけよ」
「よっしゃー!」
「まじか!」
「ひゃっほー!」
所々で歓喜の声が上がり私も上機嫌になった。
「春、旅行だって!」
「うん、楽しみだな」
「春と俺と陸と想で一緒の班になろ」
「おう、早く行きたいな」
「うん、てかさぁどこに行くんだろ?」
「う~ん、先生!どこに行くんですか?!」
「内緒だ」