いざよいの月
「あ、ほらここ」
 目的の場所にたどり着き、美緒は月を見上げて指さす。7階建ての棟の上に丸い月が大きく輝いていた。
「で、ここを曲がったら……ほら」
 走り出した美緒のあとを坂井が追う。以前話した通り、月は棟の左から右へと移動した。
「そしてあの角を曲がって」
 そのまま走って、美緒が角を曲がる。それをそのまま坂井は後ろから追いかけた。
 角を曲がると美緒の後姿が見えた。
< 40 / 40 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop