大人になれない恋模様。

1ーA



その後も(忘れてたけど)入学式でわいわいと優奈と2人で盛り上がってると、いつの間にか入学式が終わっていたらしく、もう教室へ移動するらしい。

慌てて、まだ新品のスクールバックを肩に乗せて優奈と一緒に立ち上がった。

ちなみに、私たちのクラスは1ーAだ。



―――


暫く歩くと、ある教室のドアに『1ーA』という標識があり優奈と顔を見合わせて笑った。

これから一年間。お世話になるクラスだ。
「さ、皆入れー!」という教室からの先生の声に皆と私達も入っていった。


――


「とりあえず席だが…。
まだ慣れてないかもしれないし…今のところ席順は自由だ!!
ただし、隣は男女だぞ?さ、早い者勝ちだ!!」


熱血そうな先生だなぁ…と見ていると、優奈に手を引かれた。


「隣は無理だけどさ、斜めに座ろ花音!」

「うん!じゃあ後ろがいいなあ」

「だよね!!やっぱり花音とは話が合うわ~」


そう話しながら窓際の一番後ろに座った私と斜め前に座った優奈。

他に座ってなかった生徒も全員座ったことを確認したらしい。
先生が教卓の前に立った。


「よし、皆席に着いたな。では、これから6人班になって…定番の自己紹介をしてもらう!」



< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop