拝啓 XXX。 Sub ありがとう。
その時、私は嘘だと思いたくて、
自分の心にふたをして、逃げました。





その現実から1歩でも多く離れたくて。





遠くへと、遠くへと。





不思議なことに、逃げれば逃げるほど、
楽しかったことがたくさん思い浮かんできました。





毎年、お盆に帰ってきたときは、
一緒に花火したね。
ある年には鍾乳洞も見に行ったね。
遊園地にも、動物園にも……





そんなことが頭に浮かんで、
消えてくれなかったんです。




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