サンダルウッドにくるまれて
家まであと少し――

そう思った瞬間、光を感じた。

そして、すぐに鈍い音が響いた。


雷 デ ス カ ?


近い。
近過ぎる。

急に恐ろしくなって、通学鞄をギュッと握り締める。

周りを見渡す限り、避難出来そうな場所は…



どこにもない。

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