あなたの隣は…(短編集)


引っ付かれる度に、心臓が跳ねて、それがバレないように平然を装う。

告白されている所を見る度に焦った。

そして、告白を断る所を見る度に安心して…そんな自分が嫌いで心を締め付けた。


告白しようと思っても、出来ないでいるヘタレな自分。

外見だけが恰好よくて、中味がこんなのでは…
みんなに幻滅されてしまう。

自然に漏れたため息に、心配そうな顔で見てくる静に、何でもないと言って、教室に入った。


「優貴!!今日、体育バスケするんだって。負けねえからな!!」
「知(サトシ)。お前はいつも熱いな。」

ワザと手で顔を扇いで、嫌な顔をする。
男子バスケットボール部の児嶋 知(コジマ サトシ)は、静の次に仲の良い奴だ。

コイツはモテるが、中学から付き合っている可愛くて性格が凄く良い彼女がいて、あまり恰好いいのは目立っていない。

けど、クラスのムードメーカーであり、スッゴク良い奴だから目立つ存在ではある。


それに、コイツの友達(あたしの友達でもある)は全員顔が良くて目立つから、必然的に学校で有名なグループの1人になる。

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