総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
アサは少し面食らったような顔をしている。
無理もないか・・・。
あれだけ感情を表に見せなかったあたしが、いきなり自分の胸ぐらをつかんでくるんだ。
でも、よく考えろ・・・・。
前見せてもらった、あたしが生まれてからの今までのことが書いてあった紙に、ヨウのことは書いてあったか?
あたしより2つ年が違うヨウ。
書いてないはずがないのに、"なかった"。
やっぱり、弟だって言わなくてよかった。
またみんなに迷惑をかけてしまうかもしれなかった。
でも・・・どうしてなかったんだろう・・・。
ヤミもヨウの名前もなかった。