5つの欠片
《栞の好きなケーキ冷蔵庫にあるよ
峻》
小さな紙に書かれた温かい文字。
読んだ瞬間に胸がきゅーってなって、苦しくなった...
峻くんの字...
あたしの大好きなちょっとヘタクソな文字。
嬉しい...
ケーキがじゃないよ?
こうやって手紙が置いてあることが
こんな些細なことが何よりも嬉しい...
花瓶の水を丁寧に入れ替えて、また元の位置に戻す。
枯れてしまった生花を抜いて、新しく持ってきたのと入れ換えた。
赤、白、紫...
新たな彩りが加わって、全体像が一変する...
華やかになった花瓶が太陽に当たってキラキラ光った...
持っていたメモを半分に折って、鞄の中から手帳を取り出した。
背表紙を開くと小さなポケットの中にメモを挟んだ。
どんどん分厚くなっていく手帳。
全て峻くんの文字で溢れていた。
胸に押し当てて、ぎゅっと抱き締める...
目を開けてぱっと置いたばかりの花瓶を見つめると、自然と今朝の出来事がフラッシュバックした...
峻》
小さな紙に書かれた温かい文字。
読んだ瞬間に胸がきゅーってなって、苦しくなった...
峻くんの字...
あたしの大好きなちょっとヘタクソな文字。
嬉しい...
ケーキがじゃないよ?
こうやって手紙が置いてあることが
こんな些細なことが何よりも嬉しい...
花瓶の水を丁寧に入れ替えて、また元の位置に戻す。
枯れてしまった生花を抜いて、新しく持ってきたのと入れ換えた。
赤、白、紫...
新たな彩りが加わって、全体像が一変する...
華やかになった花瓶が太陽に当たってキラキラ光った...
持っていたメモを半分に折って、鞄の中から手帳を取り出した。
背表紙を開くと小さなポケットの中にメモを挟んだ。
どんどん分厚くなっていく手帳。
全て峻くんの文字で溢れていた。
胸に押し当てて、ぎゅっと抱き締める...
目を開けてぱっと置いたばかりの花瓶を見つめると、自然と今朝の出来事がフラッシュバックした...