愛玩~夢幻の秘密~

母親の事だけじゃない。


あたしが人形である意味。


心の中のモヤモヤを全部聞いちゃいそう。


「それは…なんだ?」

「あの…それは……じゃなくて、趣味…とかないの?」


思いついたのがそれしかない。


ああ~、頭の回転力のない自分が情けない。


「趣味…そういうのを聞かれるのは久しぶりだな。」


…ほら。


また少し笑った。


何だろう?


心の奥がくすぐったい。


きっと、見慣れないものを見たせい。


「柚夢は女遊びが趣味ってよく言ってるでしょ?」

「柚夢は病気だろ?」


「そっか!!そうかも。」


初めて…


初めて鷹都と普通に話せて。


初めて笑ってるところが見られて。


初めて人として見られてる気がして。


なんだか嬉しくて。


思わず笑みがこぼれる。

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