愛玩~夢幻の秘密~
きっと、あたしには見えないけど。
笑顔で話してるんでしょ?
なのに。
あたしは石のように体を固くして。
顔を上げられないまま。
存在を気づかれないように。
身を縮めてる。
…だって、郁人の視線は。
絶対にあたしに向いてない。
向こうともしていない。
ぶち壊すはずの計画が。
ガラガラと音を立てて。
もう、戻れないと言っているみたい。
「…あれ?今日は、一番下の妹さんは?」
初老の男の人が、鷹都に尋ねながら。
辺りを見回した。